夏の伝統~天王様~

「天狗さんのお面つくり」ワークショップ

川越氷川神社境内にある八坂神社の例大祭は昔から「天王(てんのう)様」と呼ばれ、暑い夏を元気に過ごすことを祈るお祭りです。
 
7月14日朝から神輿・宮司以下神職・巫女・獅子頭・そして猿田彦(天狗さん)の一行が氏子各町をまわり神事を行います。
 
一行を乗せた車は太鼓を打ち鳴らしながら市内を進みます。その音が聞こえると氏子たちはキュウリを持って外へ出て神輿を出迎えるのです。自分の用意したキュウリを神輿に積まれたキュウリと交換する「キュウリ取っ替え」を行い、赤いおふだを受けます。
 
さらに獅子頭に頭を噛んでもらい、天狗さんに団扇で仰いでもらうことで邪気が近づかないよう祈ります。
 
特に子供たちに人気がある(怖がられる?)のは「天狗さん」。刃の高い下駄を履いて登場するので、とても迫力があります。大きく団扇を振り風を起こすさまは、魔物を祓う力強さに溢れています。

「天狗さんのお面つくり」ワークショップ

現代の私たちは空調の効いた室内で過ごし、冷蔵庫で冷やしておいた食物を摂ることができますが、昔はそうはいきません。厳しい暑さは体力を奪っていったことでしょうし、食物の傷みも早かったことでしょう。神様の力を借りて夏を無事に過ごしたいという願いは、私たちが想像するよりもはるかに切実だったろうと思います。
 
そうした昔の日本人の想いに触れられることも、現代の祭りの意義の一つかもしれません。
 
病気に罹ることなく、元気に楽しい夏を過ごされるようお祈りしています。
 
川越氷川神社

※キュウリは輪切りにすると切り口が八坂神社の神紋に似ていることから、八坂の神様へのお供え物とされています。また瓜類は熱い体を冷やしてくれるところから、今でいうアイスのような意味もあったのかもしれません。
 
※「キュウリ取っ替え」とおふだの授与は当日(7月14日)、神社境内でも行なっています。キュウリを持ってお出かけください。

「天狗さんのお面つくり」ワークショップ